国産ドッグフードの品質

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国産ドッグフードの品質を比較してみる

「国産ドッグフード」といってもどこまでが国産ならそう呼ぶかむずかしい。

 

日本の会社で日本に工場があっても、主原料の7割から8割の工程を外国で済ませ、残り3割程度を国内で処理して出荷するメーカーがどのくらいあるだろう?

 

たぶんほとんどのメーカーがそうやってるだろう。

 

原料(といってもかなり完成品に近いはず)の輸入先はアメリカとタイがかなりを占める。

 

アメリカには生産委託をする。大量生産でコストを下げている。

 

タイには工場に出資してきちんと生産管理をしている、ハズだ。 原料はあの辺りだろう。

 

「だろう」が多くなるのも仕方がない。消費者には見えないからだ。(見せないとは言ってない)

 

日本で採れた作物と日本で育てた家畜と日本近海で取れた魚を日本人のおばさんとおじさんが丁寧に手作りしたフードが「国産」・・・・・・・まるで大吟醸の日本酒のようなイメージを持っている人がいるのか?

 

案外いると思う。

 

よく考えるとそんな訳ない、ことぐらい分かっていても、ついそう思ってしまう人は少なくない。

 

 

 

国産工場が信頼できる点はある。

 

それは製造過程で金属などの異物混入がないか、カビ・腐敗はないか、のチェックが外国工場よりも厳しくしてくれているだろうという点だ。

 

原料そのものの品質については、信頼を得ている、という状況ではない。

 

ネット上では不信感の嵐が吹き荒れている。

 

 

この実情を捉えたうえで「国産ドッグフード」を評価してみたい。

 

外国産のように客観的なランキングサイトが見当たらないため、私の主観で評価した。

 

みなさんが目にする主だったものを挙げる。

 

 

 

ドッグフード名

評価(5段階)

コメント

愛犬元気・銀の皿

ユニチャーム

1.0

あのユニチャームグループが作るドッグフード。よく売れている。営業戦略と広告はさすが。品質だけで勝負しないところが利益重視の上場企業たる所以。

ゴン太のふっくらソフト

マルカン

1.0

穀物主体を添加物で調整する典型的な低価格フード。

スーパーゴールド

森乳サンワールド

3.0

アメリカに生産委託して輸入したフード。保存料・着色料不使用。
価格高め。

JPスタイル和の極み

日清製粉グループ

3.5

主原料は国産。保存料不使用。
企業としての方向性は悪くない。

ビタワン

日本ペットフード

1.9

日本で最初のドッグフード。
長い間日本市場をリードしてきた。
穀物主体で、今の低価格フードのモデル的存在。
消費者ニーズを再確認して,もうひと伸びして欲しい。

PRIMO(プリモ)

 

4.0

保存料・着色料不使用。
生肉使用50%以上。
賞味期限6カ月

吉岡油糧

 

4.8

個別のオーダーメード可能。
アレルギー、慢性病に対応可。

ワンフー

環境プラント工業

5.0

ウサギ肉使用。
無添加・無着色。
200gずつ個別包装。

 

 

それにしても、各メーカーのサイトを見ると自画自賛のオンパレードだ。

 

あえて短所を広告に載せる必要はないが、どこまでが真実なのか注意すべきだ。

 

添加物と保存料の懸念は重要な評価基準である。

 

だが愛犬元気やゴン太を食べたからと言って1週間後に死ぬわけではない。

 

ずっと愛犬元気しか食べさせてないが、犬は元気で病院通いもない、そんな知り合いもいる。

 

 

「スーパーゴールド」は中身はアメリカ産で、外国産では「ロイヤルカナン」と同程度の品質と見る。

 

偏差値ではちょうど50程度だ。

 

 

「JPスタイル和の極み」の日清製粉は今後の伸びシロがある会社だ。

 

品質と価格の狭間に立ちながらも、犬と飼い主の立場に立った良い方向を向いている。これからに期待する。

 

 

「ビタワン」の日本ペットフードは日本で最初にドッグフードを作った会社だ。

 

創業当時の苦労は相当なものだったろう。今もその時の汗を流す気概があるだろうか。

 

品質と価格。消費者が求めるものは日々変化する。そこを見極めてもう一汗流してほしい。

 

 

「PRIMO」・・・・こういう志のフードが出てくるとうれしくなる。

 

ビジネスとしての今後の立ち位置が不明だ。小さいながらも家庭的にやっていくのか、企業としての拡大をめざすのか。

 

方針が変わるとフードの品質にさえ影響が出ることがある。

 

今後を見守りたい。

 

 

吉岡油糧・・・・まさに日本的な、きめ細やかな対応が可能なフード。

 

個別にオーダーメイドが可能なのは画期的である。

 

飼い主のなかにはワラをもつかむ思いで注文する人もいるだろう。

 

私の犬の場合、もう少し長期間分析をしたかった。

 

 

 

ワンフー・・・・もともと犬の先祖が食べていた小動物を主体に、本来自然の中で取り入れていた天然の健康食材を使用。

 

実際、複数頭の犬に長期間食べさせたが、私の経験では拒否反応を起こした犬は皆無だった。

 

私の経験では一番信頼がある。

 

 

国産メーカーに望むこと

 

消費者も多様化が進んでいる。

 

日本もアメリカもペットの飼い主の7割は、購入決定要因の第1位は「価格」だ。

 

穀物を材料の主体にして原価を安く抑え、添加物で味を作り長持ちさせる。企業経営としては間違っていない。

 

だが、それは、ほかの業界に比べてあまりにもみみっちくないか?

 

ほかの業界はもっと「メイドインジャパン」に誇りを持っている。

 

世界の人が「日本製なら安心だ。まちがいない」と言って買ってくれる。

 

この信頼が日本のドッグフード業界にあるか? まったくない。

 

まだ国産メーカーは世界に目が向いてない。残念だ。

 

小規模なところが品質のいいものを作り始めたが。

 

 

実は大企業や歴史のある会社にこそ期待している。

 

ランキングでは低評価だったユニチャームや歴史のある日本ペットフード、それに日清製粉あたりだ。

 

高品質で安全なフードを作ろうと思えばいくらでも作る技術はある。

 

本気で知恵を絞り、資金を投入すればトヨタのように「高品質・安全・低価格」な商品は充分作れる。

 

イギリスやアメリカのランキングサイトに日本製ドッグフードは載っていない。ゼロだ。

 

くやしいじゃないか。

 

 

ほんの20〜30年前までイギリス人は、「日本の目薬なんて怖くて絶対注さない」と言っていた。

 

体に入るものは信用を得るのに時間がかかる。犬も今や家族の一員だ。

 

大企業だからこそできることがある。

 

世界の飼い主が日本製ドッグフードを求めて列をつくる、そんな光景を見てみたい。

 

 

 

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